pure,more

虐待サバイバーななのにっき2

読書の秋に古い本はいかがですか。

おすすめ(と、いう名のすきな本たち)

おすすめ(と、いう名のすきな本たち)

どれも古いし偏りすごいんですけど、ほんとにすきなほんたち。
おすすめです。なんなら差し上げます。ぜひよんで、ってくらい。

 

ゲーテファウスト第一部』
第二部まで読むのがおすすめなのですがとりあえず第一部で充分いいです。『若きウェルテルの悩み』にも多くの名言や印象的な場面はおおく、ヒロインのロッテは聡明で美しく、また年下の兄弟たちのめんどうをよくみるという家庭的な面もありたいへん素敵な女性像ではありますが、ファウストのマルガレーテはかしこい女性というよりは、どこにでもいる村娘、という感じで、けれどとてもかわいらしい感じでななはどちらも素敵な女性像だなと思っています。第二部と違い、第一部はわりと読みやすいので一度はよみたいですね。

 

アンドレ・ジッド『田園交響楽
もうすきすぎてすきすぎてすきすぎる作品。生まれつき盲目で身寄りのなくなった少女を牧師さんがひきとって育て、美しく成長、そして教養も自分の考えももちあわせた立派な女性になっていく、というお話です。名言がおおすぎて・・・。すきです、以上!

 

アンドレ・ジッド『狭き門』
もうすきすぎてすき(略)な作品。うつくしいです。名言すぎてほとんど暗記してるくらいで、作品自体ももちろんいいですが、引用されたラシーヌの詩を探し回って三重から向かった国立図書館でやっとみつけてコピーさせてもらったくらい影響を受けました。ジッドの作品はカトリックプロテスタントを行き来する感じがおおいですが、一説にはジッドの家庭環境にある、ということもあるし、一説には実際はそこまで家庭環境は問題ないくらいプロテスタント寄り、ってあったりします。他にもこの本と対をなすといわれる『背徳者』もいいです。

 

新井素子『おしまいの日』
これまた古いですが、新井素子の本の中ではSF色が少なめな現実的なお話です。他の作品にはない不気味さ、けれどなんだか儚くて脆くて、まもりたくなる・・・そんなお話し。

 

玄光社『Little Twin Stars LOVE Stories』
キキララちゃん好きなら逃せない!キキララちゃんのきょうだい愛に癒される1冊。こころがささくれているときに読むと泣けます。

 

遠藤周作『海と毒薬』
九州の大学付属病院で実際にあった米軍捕虜の生体解剖事件をもとにした作品。人がどこまで恐ろしくなれるのか、著者の表現に不気味さと怖さ、でも怖いもの見たさ・・・をかりたてるところがあり、かつほんとうに怖くて1週間はねむれなくなること必至。。ちなみにこの文庫だけ異様にぼろぼろなのは、熊本のおばあちゃんのお家へいったときに、お義父さんの書庫から勝手にもらってきたからです;;;ここまで切り込めるかというくらいの、人の怖い部分を出していて、救いも癒しもジョークもなにもないです。けれどそれを描いたことが、もう名作だと思っています。

 

♡ねここたん
うつりこんできました♡

 

おすすめの本って、なんか人のを知るのもたのしいですよね。なので書いてみました。